アミューズメント施設では、多くの電力が消費されます。省エネの実現が難しいと考えられがちですが、アミューズメント施設のエネルギー消費の特徴と具体的な省エネ対策について解説します。
アミューズメント施設には、多くの電力を消費する機器が設置されています。電力消費が大きいため、省エネ対策の導入が難しいケースも少なくありません。
利用者がいない時間帯でも、機器の電源を常に稼働させる必要があるため、店舗自体の照明にも多くの電気代がかかることになります。
アミューズメント施設関連の消費エネルギーの中でも特に大きくなりやすいのが、空調の費用です。施設によっては電力構成のうち、全体の半分近くが空調費になるケースもあります。
これは、設置されている機械によっては熱を持ってしまうものがあり、それを冷やすために空調を稼働させなければならないことが大きな理由です。特に夏場は空調を強める必要があり、電力消費量が増加する傾向があります。
どのような機器を設置するのかによっても電力消費量は異なります。特にゲームセンターの場合、大型メダルゲーム機は電力消費量が大きく、これらの機器を多く設置している場合、全体的な電気代が高額になることがあります。
太陽光発電システムを導入し、自家発電するのもアミューズメント施設の省エネ対策として非常に有効です。
規模の大きなアミューズメント施設では、屋上が十分に活用されていないケースが見られます。施設の屋上だけではなく、カーポートがある場合はカーポートの屋根部分を利用して太陽光パネルを設置できます。
太陽光パネルを設置することで電気代の削減に加え、屋上の表面温度が上がりにくくなることで、屋内の温度環境が向上する効果も期待できます。設置している機器が熱くなりすぎないように空調を強めている場合でも、設定温度を高めにすることで対応できる場合があります。
デマンドコントロールとは、消費電力を監視・調整して管理する仕組みのことです。
アミューズメント施設の運営には、多くの電力が必要ですが、たとえば、デマンドコントロールシステムを導入すれば、空調設定や出力を調整することで、消費エネルギーを抑えることができます。
これらを人の手で行うこともできますが、デマンドコントロールシステムを導入すれば機械が自動で対応するため、細かい調整が不要です。
導入する機器によっては、省エネ性能を備えたものもあり、買い換えるだけで省エネにつながる場合があります。導入時の費用は高額になる場合がありますが、将来的な運用コストを考慮し、導入機器を慎重に選定することが重要です。
特に故障などで買い替えが必要な場合は、省エネ機器への切り替えを検討する好機です。
多くの機器を取り扱うため、省エネが難しいと考えられがちなアミューズメント施設ですが、紹介したようにさまざまな対策を実施できます。
以下では省エネ補助金について詳しく解説しています。補助金を活用し、省エネへの取り組みを進めることが推奨されます。
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(※2:補助金採択実績:222件 ※2023年12月現在の法人向け省エネ・再エネ補助金採択件数)
エコ・プラン:2024年4月19日時点「省エネ 補助金 コンサルティング」とGoogle検索した際に公式HPが表示された上位30社の内、エネマネ事業者に該当し、サイト内に「採択件数」と「過去に採択された実績のある補助金の情報」が記載されている
※3:エネルギーの計測や見える化等の機能を備えた設備
※4:2024年3月時点