水産業の省エネ対策とは?

水産業では燃料と電力を多く消費します。漁船を動かすには燃料が必要であり、冷蔵庫や冷凍庫、照明、空調を稼働させるには電力が必須です。本記事では水産業でのエネルギー消費の特徴と、省エネ対策の方法について解説します。

水産業のエネルギー消費の特徴とは?

燃料

水産業においてエネルギー消費量が多いとされているのが燃料です。漁船の種類全体を統計すると、年間で約2,516,000kLの燃料が消費されていると報告されています。これは、水産業において漁船が欠かせない存在であるためです。漁船を動かすには燃料が不可欠であるため、エネルギー消費において大きな割合を占めます。

※参照元:水産庁(PDF)漁港のエコ化推進調査(https://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_thema/houkokusho/attach/pdf/H23houkokusho-5.pdf)

照明

燃料とともに漁船に必要とされるのが照明です。たとえば、イカ釣漁業やサンマ棒受網漁業では、魚を集めるために「集魚灯」と呼ばれる照明を使用します。この集魚灯は大量の電力を消費するため、省エネ対策の推進が求められています。また、魚介類加工のために人が働く施設内の照明も、エネルギーを多く消費する要因となっています。

空調

捕れた魚を加工したり仕分けたりするための施設では、空調も必要となります。鮮度が重要である魚介類の加工場は一定の低温が保たれている必要があり、特に夏場はどうしても空調によるエネルギー消費が多くなる傾向があります。

冷蔵・冷凍庫

魚介類の鮮度を保つには冷蔵庫と冷凍庫が必要となり、24時間体制で稼働させなければなりません。製氷も必要となり、水産業における主要なエネルギー消費要因の一つです。

水産業の省エネ対策

再生可能エネルギーと電化

水産業における燃料起因のエネルギー消費を削減する方法の一つとして、再生可能エネルギーの導入と、漁船や車両の電化の推進が挙げられます。具体的には、太陽光発電や風力発電、地熱や氷蓄熱、バイオマスなどを活用して再生可能エネルギーを生成し、それを電力として活用することで、従来の化石燃料に頼らずに漁船を稼働させることが可能となります。こうした取り組みは、水産業における省エネルギー対策として非常に有効です。

冷蔵・冷凍庫の扉の開閉時間短縮

人為的な取り組みとしては、冷蔵庫や冷凍庫の扉の開閉時間を短縮する試みが省エネ対策につながります。個人の心がけが重要ですが、ルールを周知すれば実践は可能でしょう。冷蔵庫や冷凍庫は開けるたびに庫内の温度が上昇して、冷やすためにより多くのエネルギーを消費します。扉の開閉時間を短縮するだけでも省エネ対策につながるでしょう。

人感センサーやエリア別照明の設置

照明に関する省エネ対策では、人感センサーやエリア別照明の設置を検討しましょう。人感センサーがあれば、人が訪れたときに自動的に照明がオンになり、人がいなくなるとオフになるため無駄なエネルギー消費を抑えられます。エリア別照明の設置は、必要な箇所だけ照明を点けることで、不要な場所の照明点灯によるエネルギー消費を防げます。もちろんLED照明への切り替えも効果的です。

水産業の省エネ対策に取り組もう

水産業では漁船や車両の燃料・照明・空調・冷蔵冷凍庫にてエネルギーが多く消費される傾向があります。水産業で省エネ対策を進めるには、再生可能エネルギーを使用することや漁船の電化、人による取り組みも重要になるでしょう。

水産業でこれから省エネ対策を始めるなら、まずは金銭的負担が軽減されるように補助金について知っておくことが大切です。以下のページでは省エネ補助金について解説していますので、水産業で対策を進めるならまずは基礎知識について知っておきましょう。

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