マンション経営で利益率を高めるためには、省エネ対策が重要です。マンションのエネルギー消費の特徴や具体的な省エネ対策について解説します。
マンションでは、共用部分がエネルギー消費の大きな割合を占めます。住民全体が利用でき、稼働時間が長いためです。
たとえば、エレベーターや廊下・駐車場に設置する照明の費用が高くついてしまい、悩んでいる方もいるでしょう。他にも、近年は防犯カメラを設置するマンションが増えており、これらの維持に必要なエネルギー消費量も多いといえます。
築年数が古いマンションでは、導入されているエレベーターや照明などの設備が古く、エネルギー効率が低い場合があります。
特に、省エネ対応されていない機器を使用している場合は光熱費が高くなりますが、新しい機器への変更には多額の費用が必要です。そのため、導入をためらうケースも少なくありません。
屋上などに太陽光発電システムを導入することで、省エネ効果を見込むことができます。生み出された電力はマンション内で有効活用できます。
電力消費の多い共有部分の省エネ対策として有効であるため、マンション全体の維持費削減につながるでしょう。
電気代の削減に加え、屋上に太陽光パネルを設置することでマンション屋根の遮熱効果も期待できます。
太陽光発電システムを導入する際は、マンションの屋根部分や、駐車場の屋根スペースなど、空いている土地を有効活用できるのがポイントです。 ソーラーカーポートと呼ばれる仕組みでは、カーポートの屋根を活用して発電する事例が増えています。
また、停電時にも電気が使用できるため、マンションの価値向上にも寄与します。
マンションの省エネ対策の一つとして、屋上緑化があります。
屋上を緑化することで、夏には表面温度を大幅に下げる効果が、冬には保温効果が見込めるため、空調設備の消費電力削減につながります。
また、草木や生垣の配置を工夫し、散歩や休憩ができるスペースを整備することで、居住者に喜ばれる可能性があります。
ただし、大規模な屋上緑化に取り組む場合は重量がかなりのものになるため、耐震性などに配慮して進める必要があります。
場合によっては、修繕工事を行うことで省エネ性能を高めることができます。
たとえば、遮熱塗料を使用して屋上の表面温度上昇を抑えることは、省エネ対策として有効です。屋上防水や外壁塗装を行う際に、同時に検討することが推奨されます。
エネルギー消費の多いエレベーターを油圧ジャッキ式からロープ式に変更することも、省エネ対策として有効です。電気代を削減する効果が期待できます。
他にもさまざまな省エネ対策があるため、実施可能なものから順次取り組むことが重要です。
マンションで省エネ対策に取り組むことは、利用者にとっての快適さの向上だけでなく、経営面でもメリットをもたらします。費用対効果の高い対策から順次導入することが推奨されます。
以下では省エネ補助金について詳しく紹介しているので、こちらもご覧ください。
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(※2:補助金採択実績:222件 ※2023年12月現在の法人向け省エネ・再エネ補助金採択件数)
エコ・プラン:2024年4月19日時点「省エネ 補助金 コンサルティング」とGoogle検索した際に公式HPが表示された上位30社の内、エネマネ事業者に該当し、サイト内に「採択件数」と「過去に採択された実績のある補助金の情報」が記載されている
※3:エネルギーの計測や見える化等の機能を備えた設備
※4:2024年3月時点