ガソリンスタンドは24時間稼働の店舗が増えており、それに伴いエネルギー消費量も増加しています。ここでは、ガソリンスタンドのエネルギー消費の特徴と省エネ対策について紹介します。
ガソリンスタンドで消費されるエネルギーは、照明が半分以上を占めています。特に24時間営業を行うガソリンスタンドは、夜間の屋外照明で消費するエネルギーが多いのが特徴です。
ガソリンスタンドには、数台の給油機が並んでいます。そしてその給油機から、ガソリンを注入するのが一般的です。
24時間営業であれば、当然ですが給油機も24時間稼働させなければなりません。また営業時間が決まっている場合でも、営業時間内はいつでも給油ができるように稼働させておく必要があるでしょう。そして実際に給油をするとなれば、大きな動力が必要です。給油機を動かす動力も、ガソリンスタンドならではのエネルギー消費といえます。
また、見逃してはいけないのが「洗車機」です。ガソリンスタンドに設置されている洗車機も、いつでも使えるようにスタンバイ状態にしておかなくてはなりません。さらに、実際に洗車をするとなれば、洗車機を稼働させるためにはたくさんのエネルギーを消費します。
ガソリンスタンドの屋外灯では「キャノピー照明」を使用しているケースがまだ多く見られます。キャノピー灯は消費電力も大きいため、LED化を検討しましょう。LED照明に変更するだけで、同じ明るさを保ちながらもエネルギー消費量は大きく削減できます。
また、屋外照明の量を減らすことも検討しましょう。ある程度の明るさは必要ですが、必要以上の照明を点灯している可能性もあります。LEDへの見直しとともに、照明の数も見直してみましょう。
ガソリンスタンドの屋内照明は、必要ではあるもののそれほど重要な存在ではありません。必要最低限の量がどれぐらいであるかをチェックし、間引きしましょう。
また使用頻度が少ない場所、トイレや喫煙所などは人感センサーに変えると、無駄を削減できます。
洗車機は古い機械だと性能が劣っているため、電気だけでなく水の消費量も多く省エネになりません。新しい洗車機に交換することで、電気消費量も水の消費量も減少し、エネルギー消費量の削減につながります。
ガソリンスタンドは、車に乗って生活する人々の生活に欠かせないものです。しかし営業時間が長く、近年は24時間営業している店舗が当たり前になり、エネルギー消費量も増加しています。屋外照明を見直したり、洗車機を入れ替えたりするなどして、省エネ対策に取り組んでいきましょう。
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