テーマパークの省エネ対策とは?

テーマパークにはアトラクションやレストラン、トイレなどの施設・設備が設置されているため、多くのエネルギーを消費します。本記事では、テーマパークにおけるエネルギー消費の特徴と省エネ対策を解説します。

テーマパークのエネルギー消費の特徴とは?

アトラクションの消費エネルギー

あるテーマパークが導入している50m級の観覧車は、1回の運行で約50kW程度の電力を消費します。ローラーコースターは高いところまで運んだ後は重力で走行しますが、それでも150kW程度の電力を消費します。したがってアトラクションの総消費電力量は、かなり多いです(※1)。

また、室内ではアトラクションを動かす電力に加えて、室内温度を調整するエアコンも稼働するため、室外のアトラクションよりも消費電力量が多いです。テーマパークでは数多くのアトラクションが稼働しているため、総消費エネルギーは相当な量になります。

※1参照元: Journal of Amusement Park(https://j-amusementpark.com/running-cost/)

レストランや休憩所の消費エネルギー

レストランや休憩所では、空調設備をはじめ、キッチンの調理器具やトイレ、自動販売機などがエネルギーを消費します。地球温暖化により夏の気温が年々上昇しているため、エアコンによる消費電力も上がり続けている点に注意が必要です。あるテーマパークでは通常の電気料金が1ヶ月あたり約200万円ですが、夏場は2倍になっています(※2)。

※2参照元:FNNプライムオンライン(https://www.fnn.jp/articles/-/719261)

テーマパークの省エネ対策

LED照明の導入

テーマパークのレストランや室内アトラクションなどには、昼夜問わず照明を必要とする設備が多いため、エネルギー消費量が多いです。照明に使用している白熱電球をLEDに切り替えることで、省エネ効果を得られます。LED照明に交換して、消費エネルギーを半分近く抑えることに成功したテーマパークもあります(※3)。

※3参照元:日本テクノ株式会社(https://www.n-techno.co.jp/case/service/1019_000863.html)

再生可能エネルギーの利用

屋上に太陽光発電システムを設置し、再生可能エネルギーを利用すれば、省エネ対策になります。一般的な発電には化石燃料が使用されますが、太陽光で発電すれば温室効果ガス(CO2)が発生しません。CO2排出量を減らすことで、地球温暖化の防止にもつながる施策です。

水の再利用と雨水の活用

あるテーマパークには水を使用しているアトラクションが数多くあるため、水を再利用して省エネ対策に取り組んでいます。アトラクションや噴水などで使用された水を専用の処理施設で浄化し、再度利用する取り組みです。

水の再利用に加えて、雨水を収集して利用するシステムも導入しています。雨水貯蔵システムを設置し、溜めた雨水をテーマパークの植物に与えて、水資源の有効活用と自然保護に繋げる施策です。(※4)

※4参照元:JAVO(https://javo.or.jp/テーマパークとサステナビリティ/)

節水対策

テーマパーク内にあるトイレや手洗い場の蛇口の水流を抑えたり、センサー付き水栓を導入したりすることで、節水対策になります。節水の効果を上げるためには、ポスターの掲示やWeb上での情報発信などで従業員や利用者に呼びかけることも重要です。

テーマパークの省エネ対策に取り組もう

テーマパークは多くのエネルギーを消費する施設ですので、さまざまな省エネ対策に取り組んでいます。地域と連携して省エネ対策を行ったり、地域の魅力を伝えながら環境保護に取り組んだりすることも重要です。

省エネ対策の導入には補助金を活用できる場合があります。以下のページで省エネ補助金の基礎知識について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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エコ・プラン:2024年4月19日時点「省エネ 補助金 コンサルティング」とGoogle検索した際に公式HPが表示された上位30社の内、エネマネ事業者に該当し、サイト内に「採択件数」と「過去に採択された実績のある補助金の情報」が記載されている
※3:エネルギーの計測や見える化等の機能を備えた設備
※4:2024年3月時点

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