ここでは、劇場や音楽堂におけるエネルギー消費の特徴と、各施設で行われている省エネ対策をご紹介します。
劇場・音楽堂は、オペラホールやコンサートホールなど、芸能を上演するための施設です。芸術活動に使われる施設では、照明や空調・換気設備のほか、舞台の機構動力や音響設備にエネルギーを必要とします。
公共劇場舞台技術者連絡会の調査では、 新国立劇場が2010年に使用したエネルギーのうち、ピーク時の電力使用量は2,002KWでした。さらに、電力使用量の構成は次のとおりです。
芸能の上映・上演に使用される施設のため、電力の使用量が多くなっています。
NTT都市開発のグループ企業・東京オペラシティ熱供給株式会社では、管理運営を行っている東京オペラシティビル・NTT東日本本社ビル・新国立劇場の3棟に熱供給を行っています。
2008年より経済産業省の助成を活用し、氷蓄熱システムと呼ばれる熱供給設備を増設。蓄熱容量を従来の1.7倍に増やし、年間二酸化炭素排出量約2.2%削減、エネルギーの使用量は年間約496kl(原油換算)相当の省エネ効果が得られました(※2)。
2011年に開館したKAAT 神奈川芸術劇場は、非常時にも対応できるコンビネーションバーナーの吸収冷温水機を導入しています。この設備によって効率的に館内を冷暖房し、出口温度を調整することでガスの消費量を削減しています。
神奈川芸術劇場ではデマンドコントローラを採用し、契約電力を見直すなど省エネ対策を積極的に推進しています。また、地上10階地下1階の館内で照明器具をLED化するといった節電の取り組みも行っています(※3)。
東京都地球温暖化防止活動推進センターでは、都内にある14ヶ所の映画館にアンケートを行い、省エネルギー対策の実施状況を調査しました。
調査対象となった映画館の9割が空調設備の室内温度を見直しており、全体の6割が空調機器の運転時間短縮を実施していました。また、LEDランプや電球型蛍光灯を採用している映画館が7割、屋外照明の部分点灯または点灯時間の管理は8割にのぼっています。不必要時のこまめな消灯は100%という結果となっています。(※4)
劇場や音楽堂では、設備機器の動力源として電気やガスが利用されており、電力の消費量が多くなっていることから、省エネ設備の導入や省エネ効果が高い設備の採用が多くみられます。施設ごとにどのような対策を行っているのか、防災やSGDsなどとの関連も含めて、詳しく事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。
以下のページは、省エネ対策に役立つトピックを紹介しています。省エネ対策を検討する際の参考にしてください。
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豊国エコソリューションズ:2024年4月19日時点「省エネ 補助金 コンサルティング」とGoogle検索した際に
公式HPが表示された上位30社、「補助金申請のサポート」、「省エネ計画の立案」の両方に対応しており、採択実績・採択率が唯一記載されている(※1:採択率94% 平成28~令和2年9月時点)
みずほ東芝リース:2024年4月19日時点「省エネ 補助金 リース」とGoogle検索した際に公式HPが表示された上位15社の内、補助金を活用したリース導入事例が最も多い
(※2:補助金採択実績:222件 ※2023年12月現在の法人向け省エネ・再エネ補助金採択件数)
エコ・プラン:2024年4月19日時点「省エネ 補助金 コンサルティング」とGoogle検索した際に公式HPが表示された上位30社の内、エネマネ事業者に該当し、サイト内に「採択件数」と「過去に採択された実績のある補助金の情報」が記載されている
※3:エネルギーの計測や見える化等の機能を備えた設備
※4:2024年3月時点